断熱することのメリット
冬、どこにいても暖かい家になる
断熱性が高い家と低い家では、同じ室温でも体感温度が違ってきます。断熱性能が低い家は外気の影響を受けやすく、壁や床の表面温度が低くなってしまうから、体感温度が下がって寒く感じる。一方、断熱性能が高いと表面温度が室温とさほど変わらないから、家のどこにいても寒さを感じにくくなります。
夏、クーラーが効く過ごしやすい家になる
夏の強い日差しを受けると、天井裏の温度がものすごく上昇します。ちゃんと断熱していないと天井の温度が高くなってエアコンの設定温度と体感温度の差が大きくなりがちです。エアコンが効きにくく、2階が暑いのもそのためです。夏の暑さ対策は屋根や天井の遮熱や断熱をしっかりすることでぐんと過ごしやすい家になります。
暖冷房費にかかる電気代の節約
部屋の中の温度差が小さくなればエアコンの効きがよくなって、その分エネルギーも電気代も節約できます。年間の暖冷房費は、断熱性能が低い住宅性能が低い住宅では約68,000円、断熱性能の高い住宅なら約47,000円。約3割も節税できることになります。
万一の災害時、暖房が止まっても安心
万が一停電になったら暖冷房が使えなくなります。暑い夏や寒い冬だったら大変なことになります。そんな時でも断熱性能の高い家なら安心です。冬に暖房が効かなくても室内の温度をある程度保つことができます。
東日本大震災の時、仙台の高断熱住宅で測定されたデータが下のグラフです。
ヒートショックを起こしにくい
冬、暖房の効いた部屋から廊下やトイレに出るとゾクっとすることがあると思います。これも軽いヒートショックです。急激な温度変化によって血圧が上昇したり脈拍が早くなったりする現象で、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞につながることもあります。断熱性能の高い家なら、家中の温度差が小さくなるからヒートショックも起こりにくくなります。
入浴時の心臓への負担がやわらぎます
断熱性能の高い家と低い家では入浴時の心臓への負担に大きな差があると言われています。湯船の中は暖かくても、脱衣室や洗い場が寒いと心拍数が上がって心臓への負担がかかりヒートショックのリスクが大きくなります。
風邪も引きにくくなり、体調不良も改善されます
住まいの暖かさと冬の風邪の発症率の関係を調べたデータからも出ていますが、当たり前のように寒い家は風邪をひきやすく、暖かい家は風邪をひきにくいです。またアレルギーや喘息手足の冷えに関しても断熱と関わっているようで改善のご報告を多数いただいています。